これは、「フォースウォーンの陰謀」に巻き込まれるサルモール新人兵士のなりきりRPストーリーである。
前回の話はこちら
アンダーストーン砦に戻って、上司に一部始終を報告する。
多少の湾曲はあったが仕方がない。
オンドルマール:「祠を見に行ったら、そんな奴がいたと?偶然か?」
オンドルマール様は片眉をわずかに上げて、私を見た。
え、ええ。もちろん偶然ですとも!
告白の手紙と勘違いして、ホイホイされたとはとても言えない。
その、フォースウォーンとやらを調べてほしいと市民から申し出がありました。
いかがいたしましょう?
オンドルマール:「サルモールは個人の依頼に応える便利屋とは違う。その件で動くべきは首長、および帝国だろうな」
そして隣のアドマンド帝国軍特使を顎で指した。
アドマンド特使:「いやはや面目ないーっ。今朝の事件は、犯人のウェイリンという男がフォースウォーンだというのはわかってるんだ」
そりゃあ、男は自らフォースウォーンと叫んでいたのだから、誰でもそう思う。
アドマンド特使:「刺殺された女性はマルグレットと言ってね。実は帝国軍のエージェントなんだ。彼女はシルバーブラッド家を調べていた。ところが、フォースウォーンが出てきてこの有様だよ」
単なる男女のもつれではなかったのか。
アドマンド特使:「この町ではフォースウォーンがたまに暴れる。あいつらはテロリストだ」
帝国が、反乱軍ウルフリックを支持するシルバーブラッド一族を監視するのはわかる。
しかし、その帝国のスパイが、フォースウォーンに殺されるとは・・・?
本当に偶然?無差別殺人?テロなのだろうか?
オンドルマール:「余計な詮索はするな。この件で嗅ぎ回れば、我々もフォースウォーンの標的になりかねない。マルカルスでの本来の仕事がやりにくくなっては困る」
そうっスよね。私も背中から刺されちゃ、たまんねっス。
では、青年には断りを入れてきます。
彼に伝えて、旧タロスの祠はしっかり施錠してきますね。
青年には残念であるが、審議の結果である。
見て見ぬふりをするようだが、元々はノルド人とリーチ地方の問題なのだ。なのに我々エルフが動けば、国際問題にもなりかねない。
何より、私に恥ずかしい勘違いをさせた上、タロスを餌にオンドルマール様を呼び出そうとしたやり方は気に食わない。
ところが・・・!
再びタロスの祠を訪れると、今朝とは違う異様な空気が漂っていた。
暗がりに浮かび上がったのは、マルカルス市警隊の姿。
そして、顔面タトゥーのエルトリスが奥で倒れている!
おい!どうした青年!?
まさか、死んで・・・る!?
マルカルス市警隊:「この辺りを変えたがっている民には、こうしてやってるんだ。最近の殺人はみんなサルモールの罪にしないとな。目撃者たちは口封じだ。ああ忙しい」
お前たちが彼を・・・!?
殺人?全部サルモールの罪、だと?
おいおいおい!この私に殺人の濡れ衣を着せるつもりか!?
マルカルス市警隊:「事件の黒幕が知りたいんだろう?なら、そいつの元に送ってやるよ。マダナックに可愛がってもらえ。そのかわり、二度と太陽は拝めないだろうがな」
ソーナー?マダナック?誰だそりゃ?!
てゆーか!待て待て!私は事件の真相なんぞ詮索していない!
上司に言われて、お断りに来たんだし!!
しまった!と思った時には遅かった。
私は何者かにはめられてしまったのだ。
オンドルマール:「2回目だぞ・・・こんな短期間で収監される新人、見たことない!」
申し訳ありません!!しかし、今回は全くの濡れ衣!
私は青年を殺してなどおりませんっ!
オンドルマール:「たしかに証拠はないが、お前が無実だという証拠もない。現場がタロスの祠という場所だけにな。サルモールがタロス根絶を理由に一般市民を虐殺していると印象付けたい奴がいるらしい。町ではそんなデマがすでに広まっている」
そんなぁ・・・!
オンドルマール:「死んだエルトリスという男が、タロス信者ではなかったことも周りは知っている。それを我々が誤って処分したとなれば、風当たりが強くなるのも当然だろう」
私は本当に彼を殺してなどいません!!信じて下さいっ!!
やったのは、マルカルス市警隊の奴らです!
オンドルマール:「お前の口からその名が出てくるとはな」
オンドルマール様の口角がわずかに上がった気がした。
何故こんな時に笑えるのか、私にはわからなかったが。
ソーナーとマダナック・・・一体何者なのだろうか?
あの、前回みたいにまた、すぐここから出してもらえるんですよね?
オンドルマール:「ああ、たぶんな。いつになるかはわからない。お前はここで生き延びることを考えろ。掘るのは銀だけにしておけ。じゃあな」
えっ?たぶんて!
それってどういう意味ですか!?
オンドルマール様は意味深な返答を残して、踵を返してしまった。
「後ろ」?「掘る」?一体・・・??
→第8話につづく
前回の話はこちら
アンダーストーン砦に戻って、上司に一部始終を報告する。
多少の湾曲はあったが仕方がない。
オンドルマール:「祠を見に行ったら、そんな奴がいたと?偶然か?」
オンドルマール様は片眉をわずかに上げて、私を見た。
え、ええ。もちろん偶然ですとも!
告白の手紙と勘違いして、ホイホイされたとはとても言えない。
その、フォースウォーンとやらを調べてほしいと市民から申し出がありました。
いかがいたしましょう?
オンドルマール:「サルモールは個人の依頼に応える便利屋とは違う。その件で動くべきは首長、および帝国だろうな」
そして隣のアドマンド帝国軍特使を顎で指した。
アドマンド特使:「いやはや面目ないーっ。今朝の事件は、犯人のウェイリンという男がフォースウォーンだというのはわかってるんだ」
そりゃあ、男は自らフォースウォーンと叫んでいたのだから、誰でもそう思う。
アドマンド特使:「刺殺された女性はマルグレットと言ってね。実は帝国軍のエージェントなんだ。彼女はシルバーブラッド家を調べていた。ところが、フォースウォーンが出てきてこの有様だよ」
単なる男女のもつれではなかったのか。
アドマンド特使:「この町ではフォースウォーンがたまに暴れる。あいつらはテロリストだ」
帝国が、反乱軍ウルフリックを支持するシルバーブラッド一族を監視するのはわかる。
しかし、その帝国のスパイが、フォースウォーンに殺されるとは・・・?
本当に偶然?無差別殺人?テロなのだろうか?
オンドルマール:「余計な詮索はするな。この件で嗅ぎ回れば、我々もフォースウォーンの標的になりかねない。マルカルスでの本来の仕事がやりにくくなっては困る」
そうっスよね。私も背中から刺されちゃ、たまんねっス。
では、青年には断りを入れてきます。
彼に伝えて、旧タロスの祠はしっかり施錠してきますね。
青年には残念であるが、審議の結果である。
見て見ぬふりをするようだが、元々はノルド人とリーチ地方の問題なのだ。なのに我々エルフが動けば、国際問題にもなりかねない。
何より、私に恥ずかしい勘違いをさせた上、タロスを餌にオンドルマール様を呼び出そうとしたやり方は気に食わない。
ところが・・・!
再びタロスの祠を訪れると、今朝とは違う異様な空気が漂っていた。
暗がりに浮かび上がったのは、マルカルス市警隊の姿。
そして、顔面タトゥーのエルトリスが奥で倒れている!
おい!どうした青年!?
まさか、死んで・・・る!?
マルカルス市警隊:「この辺りを変えたがっている民には、こうしてやってるんだ。最近の殺人はみんなサルモールの罪にしないとな。目撃者たちは口封じだ。ああ忙しい」
お前たちが彼を・・・!?
殺人?全部サルモールの罪、だと?
おいおいおい!この私に殺人の濡れ衣を着せるつもりか!?
マルカルス市警隊:「事件の黒幕が知りたいんだろう?なら、そいつの元に送ってやるよ。マダナックに可愛がってもらえ。そのかわり、二度と太陽は拝めないだろうがな」
ソーナー?マダナック?誰だそりゃ?!
てゆーか!待て待て!私は事件の真相なんぞ詮索していない!
上司に言われて、お断りに来たんだし!!
しまった!と思った時には遅かった。
私は何者かにはめられてしまったのだ。
オンドルマール:「2回目だぞ・・・こんな短期間で収監される新人、見たことない!」
申し訳ありません!!しかし、今回は全くの濡れ衣!
私は青年を殺してなどおりませんっ!
オンドルマール:「たしかに証拠はないが、お前が無実だという証拠もない。現場がタロスの祠という場所だけにな。サルモールがタロス根絶を理由に一般市民を虐殺していると印象付けたい奴がいるらしい。町ではそんなデマがすでに広まっている」
そんなぁ・・・!
私は本当に彼を殺してなどいません!!信じて下さいっ!!
やったのは、マルカルス市警隊の奴らです!
オンドルマール:「お前の口からその名が出てくるとはな」
オンドルマール様の口角がわずかに上がった気がした。
何故こんな時に笑えるのか、私にはわからなかったが。
ソーナーとマダナック・・・一体何者なのだろうか?
あの、前回みたいにまた、すぐここから出してもらえるんですよね?
オンドルマール:「ああ、たぶんな。いつになるかはわからない。お前はここで生き延びることを考えろ。掘るのは銀だけにしておけ。じゃあな」
えっ?たぶんて!
それってどういう意味ですか!?
オンドルマール様は意味深な返答を残して、踵を返してしまった。
「後ろ」?「掘る」?一体・・・??
→第8話につづく